平田星司よりお知らせ

皮膜の形相ー秋山潔 中村陽子 平田星司 展

2018年6月14日(木)〜7月1日(日) *月火水 休館
13:00〜18:00 入館料500円
オープニングレセプション 6月16日(土) 16:00〜

宇フォーラム美術館
〒186-0002 東京都国立市東 4-21-10(駐車場2台有)
tel. 042-580-1557
JR国立駅より徒歩20分、JR谷保駅から徒歩17分
JR国立駅バス停6番「第3小学校」下車5分

皮膜の形相 Phases on Surface


「絵画」とか「版画」と呼ばれる作品は、板やキャンヴァス、紙の上の表現であり、そこには、現実の裏側はあっても奥行きをもった深さがありわけではない。あくまで描き出されたイメージに過ぎない。さらに「写真」や「映画」、「テレビ」の画面でも、手わざと異なる技術的な裏付けがあったとしても同じことである。
 私たちの眼は表面上に見えるものを介し、これまで生きてきた経験による記憶と知識を投影して、そこに、単なる平面ではなく、三次元、四次元の世界を想起しているのだ。
 はたして今回、三者三様のパラメーター(媒介変数)によって、表に現われた形相はどのようなものなのか。何を想像させてくれるのだろうか。

大橋紀生(エディター、本展企画)

 

 

平田星司
頭上の妖精を数えよ- Reckon noll elf 2018年

Knoll のテーブルにアクリル(部分)

フローレンス・ノール(1917~ )はアメリカの建築家、家具デザイナーでモダニズムの建築家のヴァルター・グロピウスやミース・ファン・デル・ローエらに学んだ。本作の楕円のテーブルは1961 年にデザインされ,天板は長年の使用でニスが剥げていたので,紙やすりで磨きほぼ無垢の状態にした。タイトル「Reckon noll elf」はFlorence Knoll のスペルからのアナグラム。

アクリルによる筆跡は、定着しない素材の上に描かれ,乾いたあとに剥がされた。うすい皮膜となった筆跡は身体の記憶を宿し,「地」の束縛から離れ,帯のように空間を移動する。そしてテーブルの上で新たな関係を結ぶ。

平田星司

 

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