Post Gallery 4GATS (クワトロガッツ)2017年10月18日〜29日
人がものを最初に知覚するのは、表面の肌理でありその現われである。内側にどんな複雑な構造や意味が秘められていたとしても、表層からしかその内側を見定めることができない。ただ、それが透明体で被われている場合は、液晶画面のガラスのように見ないで済ますこともできるが、そこには光の屈折による微妙な影響があるだろう。いずれにしても、表面の状態を手がかりにしてこれまで積み重ねた知見をもとに、その中身を洞察し理解することになる。
平田星司の作品は、それぞれ様相が異なる制作物であってもそれらに通底する「表層への意識化と物の存在」という課題を提示している。そのことを作者は、生物・物理用語で「Isomorph‐異種同形体-」と名付けたのだろう。彼の幅広い表現とその優れた美的感性を評価しておきたい。
大橋紀生(企画者/エディター)
撮影:桜井ただひさ
会期:2017年10月18日(水)〜29日(日)
* 23(月) 24(火)は休廊
開廊時間:13:00〜18:00
(初日16:00よりオープニングパーティー)
Post Gallery 4GATS (クワトロガッツ)
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